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11、大嫌いな自分を克服する。「あらゆる結果の前には原因がある」という事実。

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大嫌いな自分?そんなの克服する。「あらゆる結果の前にはそうする為の目的がある」という事実。

こんにちは。

今日は、自分でも気づかない深層心理について。

人間の心理を解いていくのにとても重要な事実があります。知りたいですか?

人には、実は簡単に問題を解決する能力があります。しかし、あえてそれをしていないのは、自分自身が「この現状を維持しようと思っている」から。なぜ、抜け出したいと思っているのに、自分で現状を維持してしまうのか。そこを詳しく説明します。

例えば「登校拒否」や「ひきこもり」を例にあげます。

「原因論」的側面から考えると、こういった症状は「過去のトラウマによるもの」や「幼少期に体験した何らかの原因によるもの」という観点から理論付けされて行きます。

では「目的論」的側面から見た場合、登校拒否やひきこもりはどういった理論になるのでしょうか。残念ながらここにも厳しい視点がおかれています。いや、厳しいというよりは、逆にとてもシンプルで、とても分かりやすいものです。

登校拒否、ひきこもりをしている人の根源には「人と接したくないから」「人と接して前のような思いをしたくないから」という理由が存在している。一歩でも外に出ると激しい動悸に見舞われ、手足が震える、一種の神経症のような症状があらわれる。しかしもしこれが「過去に受けたトラウマや、過去の何らかの原因によってそうなった」とされるのならば、同じような過去を抱えた者たち全員がそうなる必要がある。

しかし、過去の経験が同じでも、全員が引きこもっているわけではない。つまり、引きこもっている状態になっている人は「外に出たくないから不安という感情を作り出している」という事です。つまり「外に出たくない」という目的が先にあって、その目的を達成する手段として「不安や恐怖」といった感情を作り出している、というわけです。

実際に、その人が感じている不安や恐怖は仮病とかではなく、全て本物です。猛烈な頭痛や腹痛に襲われることもあるでしょう。しかし、それらの状態もまた「外に出たくない」というシンプルな目的を達成するために作り出されたものなのです。

こういう観点から、アドラー心理学では「トラウマ」を明確に否定しているのです。

アドラーはそれを否定する中で、こう語っています。

「トラウマ」を否定する、シンプルな思考。

いかなる経験も、それ自体では成功の原因でも失敗の原因でもない。我々は、自分の経験によるショック、いわゆるトラウマに苦しむのではなく、経験の中から目的に叶うものを見つけ出す。自分の未来は自分の経験によって決定されるのではなく、経験に与える意味によって、自らを決定するのである、と。

「経験それ自体」ではなく、「経験に与える意味」によって自らを決定する、というところをクローズアップします。

例えば大きな災害に見舞われたとか、幼い頃に虐待を受けた、といった出来事が、人格形成に及ぼす影響はゼロだとは言い切れません。むしろ、影響は強くあるでしょう。

しかし大切なのは、それによって何かが決定されるわけではない、という事。

私たちは過去の経験に「どのような意味を与えるか」によって、自らの生を決定している。人生とは誰かに与えられるものではなく、自ら選択するものであり、「自分がどう生きるか」を選ぶのは自分自身なのです。

その考え方は、まさに「人のせいにしない」という生き方で、それをキッチリと語言化されているもの、という感覚です。「目的論」を使って語言化すると、こんなにもシンプルで分かりやすいものだったのか、と感動すら覚えます。

この考え方で人生を進めようとする時、いろいろな弊害が出て来ます。

例えば、自分以外の人が「原因論」で考えている時。かつて、それを導き出したフロイトとアドラーが激しく対立したのと同様、そこには対立が生まれる可能性があります。

例えば、自分が思うような人生を歩めていなかった場合、原因論を基本とする人は「〇〇の会社(体験)またはあの人のせいによって自分の人生が台無しになってしまった。ああもうこの人生真っ暗だ!」と言う考えに留まり、そうなってしまったから仕方がない、最悪だという場所から一切脱出できなくなるんです。

しかし、目的論を基本とする人は「〇〇の会社(体験)またはあの人のせいによって自分の人生にあらゆる経験が出来てしまった。これを生かしてもっといい人生になるようにして行こう。これも人生のネタの1つだな」と考えられるんです。もう、すぐにでも脱出可能ですよね。

少しずつでもいいので、貴方の人生も目的論の方にシフトしていってください。絶対にラクでしんどくない人生になってくることと思います。

生きて行くのに過度なストレスは絶対にいらないものだと思います。人生最悪と思うほどのストレス源は、重いっ切って捨てればいいんです。そのストレスを抱えて生きて行くよりももっとずっと楽しい未来があるはずです。

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